時をかける少女 〈新装版〉

当時としては斬新な話だっただろうが、今となっては新鮮さに欠けてみえる。短編が二作収録されているが、以下にも同じことがいえる。収録作【悪夢の真相】に至っては、魅力すら感じられない。主観の思考が現代人からみれば純粋すぎ単純にみえ、軽薄に思われる。そのため、表題作は含まれる恋愛要素に対しても共感出来ず、売りとしている切なさが感じられなかった。