2006-07-09から1日間の記事一覧

博士の愛した数式

80分間の記憶しか保てない博士と、家政婦の母子の接しを描く。母子が博士と築く、一瞬一瞬の絆といえるべきものは、博士にとっては80分あまりで消えてなくなる。切なさの中に存在する、確かな暖かさ、幸福。

天国の本屋

文章量も少ないので絵本感覚に手に取れる。その大まかなストーリーには、確かに面白味といえるものがある。息抜き感覚で読めるほどの短さにしては、得るものが大きな作品と思う。