80分間の記憶しか保てない博士と、家政婦の母子の接しを描く。母子が博士と築く、一瞬一瞬の絆といえるべきものは、博士にとっては80分あまりで消えてなくなる。切なさの中に存在する、確かな暖かさ、幸福。
文章量も少ないので絵本感覚に手に取れる。その大まかなストーリーには、確かに面白味といえるものがある。息抜き感覚で読めるほどの短さにしては、得るものが大きな作品と思う。
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