涼宮ハルヒの憂鬱

アニメ化ともなった人気作。酷くSFな内容だというのに、それを感じさせることなく読める。とてもありえそうにないけれどあってほしい日々、学生世代なら誰もが理想とする日々を彼女らは過ごしているのかも知れない。一人称の語り口は愉快。ハレ晴れユカイ

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

学生ならば誰もが共感できるだろう平凡を、忘れさせることなく、しかしその中に決して平凡とは言えない非現実を描く。平凡な少年が非現実を生きる美少女に出会う。設定は王道だが、読後、得体の知れないものへの得体の知れない行動力が湧く。無駄のない軽薄とも言える文章で、これだけ説得力のある作品を完成させる筆者に驚嘆する。余談だが筆者は引篭もりである

4TEEN

中学生を描いたものだが、起こる出来事が少々非現実的なため、現役中学生がこれを読み共感を覚えることは少ないと思う。けれど、彼らが抱く初々しい感情や迷い、それらは中学生らのそれらと言えるだろう。作者の文章表現が、毎度読み易く分かり易い。