無関係な主人公が誰かに巻き込まれとんでもない目に遭う、といった形の話は私の好物であり、今作品はそれである。設定に魅力が感じられるだけで、綴られる詳細な内容には新鮮味も感動も共感させるものもなく、映画のノベル版といったような軽薄さを感じるが…
共感や感動などといったメッセージ性がある内容ではないのだとうろ思われる、恐らく。酷く負な話。しかし、なんだろう、面白味がある。収録作【蜘蛛の声】を気に入った。所謂精神異常者を主観から描いているのだが、私がおかしいのか思わず主人公に共感を覚…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。